Tromsøに滞在中(たいざいちゅう)にサーミ族というノルウェーの少数民族(しょうすうみんぞく)の生活をたいけんできる村に行ってきました。
少数民族とは、その国の人口の多数をしめる民族と比(くら)べて、少数である民族のことを指します。日本にもアイヌ民族や琉球(りゅうきゅう)民族など、多くの少数民族が存在(そんざい)しています。
サーミ族の人々はスカンジナビア半島北部の北極圏(ほっきょくけん)を中心に、トナカイとともに季節(きせつ)ごとに移動(いどう)して生活をする遊牧民(ゆうぼくみん)です。この赤く色がぬられたちいきにすんでいます。

サーミ族の生活をたいけんできる村でもトナカイがいて、エサをあげたり、そりを引っ張ってもらったりしました。


また、ビードスというサーミ族伝統(でんとう)のトナカイの肉のスープもいただきました。

そして、サーミの方がサーミ族の生活について色々な話をしてくれました。
トナカイについて
ちなみにみなさん、トナカイはメスもオスもツノが生えているのを知っていますか?では、ここで問題(もんだい)です。
サンタクロースのそりをひいているトナカイの性別(せいべつ)はメスでしょうか?オスでしょうか?そのりゆうはなんですか?

正解(せいかい)はメスです。というのも、メスのトナカイは冬になるとツノがはえ、春から夏にかけてツノがぬけおちるからです。
サーミの方がその理由についてせつめいしてくれました。
メスのトナカイのツノは赤ちゃんをうんだあとにぬけおちるんだ。それは、トナカイの赤ちゃんがぬけおちたお母さんのツノをなめてえいようをとるからなんだよ。
また、オスのトナカイのツノは春先にはえはじめ、秋から冬にかけてツノがぬけおちるそうです。
メスは冬にツノが生えてるよね。もしオスも同じように冬にツノが生えていたらどうなると思う?
エサをとりあってたたかわなきゃいけないよね。メスは冬の間、にんしんしているからエサをとらないと赤ちゃんがそだたないんだよ。
だから、にんしんしているメスのトナカイがエサを見つけるのに有利(ゆうり)になるようになっているんだよ。
この話を聞いて、自然のシステムはよくできているな、とかんしんしました。
民族衣装(みんぞくいしょう)について
サーミ族の民族衣装はこのようなものです。

じつは、サーミ族は衣装をみただけで、その人が結婚(けっこん)しているかどうかがわかるんだ。どこを見たらわかると思う?
正解は、ベルトを見るとわかるんだ。ベルトのかざりのボタンが丸いと結婚していて、四角いとまだ結婚をしていないということをあらわしているんだよ。だから、自分が結婚したら、自分がつけていた四角いボタンのついたベルトは自分の子どもにわたすんだよ。
また、女の人をデートにさそう時にも、民族衣装を見てはんだんするそうです。
女の人をデートにさそう時には、くつを見るんだ。もしくつの先がまっすぐ正面(しょうめん)を向いていたら、さそっていはいけなくて、横に向いていたらさそっていいというサインなんだよ。
今までは、サーミ族の民族衣装については「色があざやかできれいだな」「あったかそうだな」というイメージしかもっていませんでしたが、自分の身分(みぶん)や状況(じょうきょう)をつたえるための手段(しゅだん)でもあったなんておどろきでした。
そのほかにも、サーミ族は長い名前をもっていたり、トナカイの移動にあわせて10分程度で片付けることのできるテントで過ごすことがあったりときょうみぶかいお話をたくさんきくことができました。
さむさのきびしい土地(とち)に古くから住むサーミの人たちには、この大地(だいち)で生きのびる知恵(ちえ)やスキルが多くあるのだと、短い時間のお話からもわかりました。
今回、サーミ人から直接(ちょくせつ)お話を聞いて、ますますサーミ族に興味(きょうみ)がわき、ノルウェーにいる間にサーミ族についてもっと調べてみようと思いました!

